【弥生製品との連携も実現】資金繰りにも役立つアメックスのビジネス・カード活用のメリット

近年、キャッシュレス化の浸透により中小企業や個人事業主でも法人カードの導入が進み、活用が一般的になってきました。個人向けのクレジットカードとは異なるさまざまな特典がついており、業務効率化や資金繰り改善に役立ちます。

今回は、アメリカン・エキスプレスの日本における代表者(社長)である須藤 靖洋(すどう やすひろ)さんに、アメックスのビジネス・カードを中小企業や個人事業主が活用するメリットなどについて解説していただきました。

アメックスのビジネス・カードの概要

須藤:

アメリカン・エキスプレス(アメックス)が提供している法人カードは、大きく2つに分類されます。主に中堅、大手企業向けの「コーポレート・カード」と、個人事業主やスタートアップ、中小企業のオーナーさま向けの「ビジネス・カード」です。

ビジネス・カードを導入することで、決済口座をビジネス口座の当座預金に設定できるようになることが、大きなメリットといえるでしょう。公私の利用を振り分けられるようになり、利用後の経費処理をスムーズに行えるようになります。例えば、Amazonのサーバー代やYahoo!やGoogleの広告宣伝費の支払いをカード化することで、経費処理の簡素化や見える化を実現できるのです。

ビジネスの支出を1枚にまとめることで、キャッシュフローの可視化が可能です。支払いのサイト(期間)は最大55日まで設定可能ですから、手元資金のマネジメントがしやすくなり、資金繰り改善にも繋がります。さらに、ビジネス・カードでお支払いいただくごとにポイントが貯まります。貯まったポイントを活用して社員の福利厚生を充実させたり、出張時のマイルに変換したり、さらにはカードご利用料金の支払いに充当することも可能です。コスト削減にも役立ちます。

アメックスのビジネス・カードが誇る独自性

須藤:

アメックスではカードを利用する加盟店の情報と、我々が所持しているお客さま情報や、カードの売上情報が一気通貫された状態で管理されているメリットを活かし、コンサルティングサービスを提供しています。これは中小企業のお客さまにとって、大きなメリットといえると考えています。

他社も独自の加盟店網を使っていますが発行体が銀行であるなど、別々になっているため、情報を活用する際には両者を統合しなくてはいけません。

アメックスの場合、加盟店の情報とお客さま情報が常に同期していますから、同じような属性のお客さまのカード利用情報から「〇〇の業種のお客さまには、このようなところでカードをご利用いただいています」といった情報を提供することが可能です。こうしたコンサルティングサービスは、おそらく他のクレジットカード会社ではあまりみられないサービスといえるでしょう。

例えば、歯科医の先生に電話をして「同じ東京の歯科では、このようなところで歯科材料を仕入れていますよ」といった情報を提供します。これまで現金で決済していた歯科材料をカード決済に切り替えることによって、経理処理がスムーズになり、ポイントを貯めることも可能です。

アメックスのビジネス・カードが「資金繰り」に役立つ理由

1.与信枠の付与と支払いの繰り延べ効果(期間)

須藤:

アメックスのビジネス・カードは、基本的に利用限度額を一律に決めていません。お客さまの利用実績や状況に応じて、利用上限額をそれぞれ設定しています。

またアメックスのビジネス・カードでは、ご利用からお支払いただく日までの期間が最大55日間と非常にゆとりがある点も特徴です。キャッシュフローのマネジメントがしやすくなるでしょう。

2.ペイフレックス for Business(「あと分割」「あとリボ」などのサービス)

須藤:

アメックスは「ペイフレックス for Business あとリボ」や「カードローン」、また最近新たに加わった「ペイフレックス for Business あと分割」というサービス通じて中小企業の経営者さまのキャッシュフロー管理をサポートしています。

「ペイフレックス for Business あと分割」は、納税などによって一時的に支出が増えるタイミングや突然のビジネス商機への投資、事業拡大に伴う追加支出に対して、分割払いによって月々の支払い金額の負担を軽減することにより、よりいっそうの挑戦を続けたい中小企業経営者さまを支援します。

特長としては、以下の4つになります。

  • 1万円以上のカード利用を、カード利用項目ごとに「あとから」分割払いに変更が可能。国内、海外を問わず、ビジネス目的のご利用分を分割払いに変更できます。
  • オンラインで 24 時間いつでも簡単に手続き可能。スマートフォンのアプリやPCから、ご自身で分割払いに変更でき、カード利用時に「分割払いで」と伝える必要がありません。
  • カードご利用項目ごとに、支払い回数を選択いただくことが可能。支払い金額と期間を指定することにより、計画的なキャッシュフロー管理を支援します。
  • 支払いの返済計画に目途が立った際、スマートフォンのアプリや PC にログインし、ご自身でいつでも繰り上げ返済可能です。

3.明細の管理(無駄の発見)

須藤:

アメックスではWebサイト上で明細書をExcelやcsv形式にし、ダウンロードすることが可能です。また、API連携を活用することで、データを自動的に「弥生会計 オンライン」や「やよいの青色申告 オンライン」へ取り込むことができます。

4.不正使用の抑制(セキュリティ関連サービスの充実)

須藤:

アメックスでは社員に追加カードを発行した後、カードごとに利用限度額を設定することができます。これによって、社内の不正使用抑制が可能です。

今まで現金で支給していた経費をカード化することにより、使用状況の可視化が可能です。経営者の視点からも、不正使用を抑制しやすくなります。

5.ポイントの活用方法

須藤:

アメックスのポイントは、100円で1ポイントが貯まる仕組みです。貯まったポイントは、出張時のマイルへ変換したり、オフィス備品と交換したり、さらにはカードご利用料金の支払いに充当させることもできます。このように、ポイントを活用して経費を削減することが可能です。

また、弊社にはオンラインのトラベルサイトがあるので航空券にも交換できます。もちろん、弊社と提携している航空会社のマイルにも交換することもできます。

法人カードを選ぶときのポイントや注意点

須藤:

法人カードにはさまざまな種類の特典があるので、自社のビジネスやご自身のライフスタイルなどに合った最適なものを選ぶことが重要です。

例えば、アメックスのビジネス・プラチナ・カードには、コンシェルジュサービスが付帯されています。経営者が24時間利用できる、秘書のようなサービスです。接待に使うお店や航空券、出張時のホテルを手配できるなど、あらゆるニーズに対応できます。

アメックスのビジョンについて

須藤:

アメックスのビジョンは「日々、世界最高の顧客体験を提供する。」です。アメックスというとクレジットカード会社のイメージが強いと思いますが、我々はサービスを提供している会社だと自負しています。

クレジットカードを通してお客さまに納得いただき、満足いただけるサービスを提供することを、全社で取り組んでいるところです。

顧客の継続利用意向

須藤:

我々が最も重要なKPIとして、すべての部門においてゴールに掲げている指標は、ネットプロモータースコア(顧客推奨度)です。私のチームはもちろん、支払いの督促をする部門ですら、ネットプロモータースコアを重視しているのが特徴です。

どのようにお客さまを満足させて、お支払いいただくかという部分について、アメックスはこだわりぬいています。全社員が同じマインドセットを持って働いていることが、我々の一番の強みといえるでしょう。

例えばコールセンターのWebページでは、電話が終わった後、すべてのお客さまにアンケートをとって週単位で確認しています。また営業部門においては、カードを販売した際、すべてのお客さまのネットプロモータースコアをチェックしている状況です。

このように、お客さまとのすべての接点におけるネットプロモータースコアを、360度でチェックしています。担当しているチームの上長は、プロモータースコアが低い担当者に対して指導を実施しています。

ネットプロモータースコアを導入している企業は多いと思いますが、ただお題目で挙げているだけでは意味がなく、経営側が真剣に取り組むことが重要です。ネットプロモータースコアが悪ければ、最終的に経営側の指標にも影響が出るため、我々にとっては非常に重要な指標といえます。

お客さまに本当にご満足いただかないと、高いスコアはつけてもらえません。お客さまの満足度向上を念頭において、日々それぞれのチームが業務に取り組んでいます。

スモールビジネスの未来予想

須藤:

今後、中小企業におけるクレジットカード導入やキャッシュレス化は、ますます進んでいくことでしょう。

現在、日本におけるカードの利用率は、現在でもそれほど多くない状況です。クレジットカードや他のキャッシュレス決済を利用する方は、全体の30%程度だといわれています。つまり70%程度の方は、いまだに現金で決済を行っている状況です。

政府は2025年にキャッシュレス決済40%を目標とする方針を掲げており、それに呼応した当社を含むクレジットカード会社がキャッシュレス化を推進しています。ただし、法人向けの決済におけるカード利用率は30%にも満たないため、まだまだ開拓の余地がある状況といえるでしょう。そのため弊社はB to Bにも力を入れており、お客さまの仕入れや販管費の決済におけるカード化やキャッシュレス化を推進しています。

キャッシュレス化によって、カードの利用情報のデータ化が可能となるのは、企業にとって大きなメリットです。プロセスの簡素化や標準化が進み、DXの実現により近づけるための手助けとなるでしょう。

弥生製品との連動による活用

須藤:

アメックスのビジネス・カードと弥生製品を連動することによって、カードの利用情報を取り込むことが可能となります。この機能は、会計処理や財務諸表の作成などに大きく貢献するでしょう。これまで手動で行っていた作業を完全に自動化できるのは、お客さまにとっては大きなメリットとなります。

またデータ連携によって、セキュリティ上の問題も完全にクリアできます。弥生さまの会計ソフトにアメックスのカード利用情報を連携させることで、お客さまはより安全、かつスムーズに経費処理や税務処理を行うことが可能です。

社内のDXを推進するためにも、ぜひアメックスと弥生会計の連携機能を有効活用していただければ何よりです。

資金調達ナビ読者へ向けたご入会特典を紹介します

須藤:

記事をご覧の皆さまへ、アメックスより中小企業経営者・個人事業主向けの『ビジネス・ゴールド・カード 新しいウィンドウで開く』を、ご入会特典と共にご案内します。スタイリッシュなメタル製のビジネス・ゴールド・カードは、ビジネスオーナーの皆さまの業務効率化に貢献し、ビジネスの飛躍をサポートします。

何かと煩雑な起業、開業時からお申し込みいただけ、さらに一律のご利用限度額の設定がありません。(※1)設備投資など、高額利用が必要の際にはお電話にてご相談いただけます。(※2)もちろん、ご利用分で貯まるポイント・プログラムもご用意しており、マイルへ移行させることで出張時の経費削減にも繋がります。会員専任コンサルタントが活用方法をサポート(※3)しますので、ビジネスに役立つさまざまな付帯特典をぜひご体感ください。

今回は、このページをご覧になっている資金調達ナビ読者の皆さまに、基本会員の通常年会費36,300円(税込み)が初年度無料となるご入会特典をご案内いたします。以下ページよりお申し込みできますので、この機会にぜひご検討ください。

  • ※1
    ご利用限度額は、カード利用実績、支払実績によって決まります。
  • ※2
    事前承認には所定の条件を満たす必要がございます。
  • ※3
    ご入会から1年間が対象のサービスです。条件によってはご希望に添えない場合がございます。あらかじめご了承ください。

須藤 靖洋(アメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc. 日本における代表者(社長))

1990年にアメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc. に入社。
信用管理部門、ファイナンス、シドニーオフィスでの勤務を経て、2001年にマーケティング部に配属となり、さまざまな個人向けおよび個人事業主向けの商品開発に携わる。
2011年、「商品開発」「ブランド」「顧客エンゲージメント」を統括するマーケティングの副社長に就任。
2015年5月に個人事業主、中小企業経営者向けサービスを統括する副社長に就任し、その後2016年5月より2022年6月まで、法人事業部門 副社長 ジェネラル・マネージャーとして事業の拡大に貢献し、2017年にはアメリカン・エキスプレスのなかで顕著な活躍をした者に贈られる”Hall of Fame”を受賞。
2022年7月、個人および法人カードの発行事業を統合した新組織の発足に伴い、個人・法人の多岐にわたる部門を率いる副社長(Head of Acquisition, Account Development and Marketing)に就任。日本市場において大企業および中小企業などさまざまな法人顧客、ならびに個人顧客に対するカード会員の獲得、マーケティング、アカウントおよびパートナーの開発を統括。
2023年7月1日、日本における代表者(社長)に就任。

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