ファクタリングの手数料はどのくらい?

相場や抑える方法を紹介

2024/09/17

急ぎで資金を調達しなければならなくなったときに便利なのが、ファクタリングです。
ファクタリングとは、売掛金や受取手形など事業者が保有している売掛債権(代金支払いを受ける権利)を、入金予定日の前にファクタリング会社に売却することです。掛け取引後のまだ入金されていない売上代金を「売掛金」と呼び、売上が生じた際に受け取った、支払い日が定められている約束手形や為替手形などを「受取手形」と呼びます。どちらも経理処理で使用する勘定科目の1つです。
本記事では、ファクタリングの種類や手数料、手数料以外にかかる費用、利用時の手数料を抑える方法などを解説します。

ファクタリングとは? 仕組みやメリット・デメリットを簡単に解説【図解あり】

ファクタリング手数料の相場

ファクタリングサービスには、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの2種類があります。

2社間ファクタリングは、未回収の売上代金を受け取る権利「売掛債権」の支払い義務がある取引先に知らせないまま、ファクタリング会社と自社だけで「売掛債権」の売買を行う方法で、その手数料の相場は買い取る債権額の0.5~20%ほどです。
3社間ファクタリングは、売上代金の支払い義務を負う取引先、ファクタリング会社、自社の3社が合意して行う方法で、手数料の相場は債権額の1~9%ほどです。取引先の与信情報の審査だけで「売掛債権」の売買が可能かを判断でき、手数料の額も比較的安く抑えられます。

2社間か3社間かという違いだけでなく、サービスを提供する会社や契約内容によっても手数料の額は異なります。ただし、相場よりも著しく高いもしくは安い手数料を提示された場合、違法な業者ではないか注意が必要です。
違法な業者と信頼できる優良な業者との違いを見極める方法は、以下の記事でも詳しく解説しています。

ファクタリングがやばいと言われるのはなぜ? 違法業者・優良業者の特徴も解説

ファクタリングで手数料以外にかかる費用

ファクタリングの際にかかる費用には、手数料以外に以下のものがあります。

債権譲渡登記費用(法人のみ)
自社からファクタリング会社に「売掛債権」を譲渡して、保有する権利が移ったことを法務局で登記するための費用です。2社間ファクタリングでは、二重譲渡のリスクを防ぐために行う登記の費用が必要になる場合があります。登録免許税は7,500円、司法書士報酬が5万~10万円程度かかります。
事務手数料
審査や契約の際の事務処理にかかる手数料です。数千円程度が費用の目安です。
印紙代
債権譲渡契約の契約書に貼る印紙代もかかります。利用額によって印紙代は異なり、電子契約の場合にはかかりません。
査定出張費用
対面での契約で、ファクタリング会社の担当者が自社を訪問する際に出張費用の交通費がかかります。交通費はオンライン手続きではかからず、また会社によっては必要ないケースもあるため、契約時には確認が必要です。

ファクタリング手数料に影響する要素

手数料の金額は、契約内容によって変わります。ファクタリングの種類、取引先の信用力、支払日までの日数などが手数料の額に影響する主な要素です。

利用するファクタリングの種類

ファクタリングではどちらの種類を選択するかによって、手数料に違いが出ます。3社間ファクタリングの手数料の額は、売買する「売掛債権」の約1~9%で、約0.5~20%になる2社間ファクタリングよりも費用がかかりません。
3社間ファクタリングは、取引先に売上代金を回収する権利の売買承認を取ってから契約する方法です。売上代金の支払い日には取引先からサービス提供会社へ直接売上代金が支払われるため、代金の回収リスクが低いとされ、比較的低い手数料が設定されています。ただし3社間ファクタリングの場合、取引先に通知が行くので、取引先からの信用を失うなどの問題が生じるおそれもあります。取引先に知られたくない場合には、2社間ファクタリングを行うのがおすすめです。

取引先の信用力

取引先の信用力も、手数料の金額に影響します。ファクタリングでは、売上代金を確実に回収できるかどうかが重視されるため、取引先の信用力が高い企業だと売上代金の回収リスクが下がり、手数料の金額も低くなります。売上代金を支払う取引先が大企業の場合や取引実績が多い企業の場合には信用力が高いと判断されやすくなり、低い手数料での契約が可能です。反対に、取引先が経営状態が悪い企業の場合や規模が小さい企業の場合などには、信用力が低いと判断されて手数料が高くなりやすいため注意しなければなりません。

支払い日までの日数

請求書に記載された代金支払い期日までの日数も、手数料の金額に影響する項目の1つです。支払い日までに何か月もある場合、期間が短い場合よりも取引先の経営状態が悪化して倒産するなどの問題が発生するリスクが高くなります。支払い日までの日数が長いほど売上代金の回収が難しくなるリスクが増大するため、かかる手数料も高くなる仕組みです。リスクが高すぎる場合には、サービス自体利用できないケースもあります。
一方、支払い日までの日数が少ないほど、早い時期に売上代金を回収できるため回数リスクが低下し、低い手数料での利用が可能です。

ファクタリングの利用実績

これまでにファクタリングサービスを利用したことがない事業者よりも、過去にサービスの利用実績がある事業者の方が、ファクタリング会社からの信用度は高くなります。過去の利用時に問題なく債権回収ができていた場合、信頼できる事業者だと判断されるためです。
初めてサービスを利用する場合には、まだサービスを提供する会社からの信用がない状態です。会社は、信用度が低い相手と取引をするため、取引の際のリスクが高いと評価し、手数料も高くなります。そこで、支払いに回す資金の用意が難しくなるなど、資金繰りが大変になってから申し込むよりも、まだ余裕がある段階で一度サービスを利用しておくのもおすすめです。一度利用した実績があると、次回の利用時には低い手数料で利用できる可能性があります。

ファクタリング手数料を抑える方法

ファクタリング手数料の金額を抑える方法には、費用を削減するためにオンラインのサービスを利用する、複数の会社を比較する、他サービスとAPI連携をするなどがあります。

オンラインのサービスを利用する

対面でファクタリングサービスを利用する場合、自分が窓口に向かうのが難しいのであれば、ファクタリング会社の担当者が自社に訪問して取引を行います。その際には、原則として査定出張費用(交通費)の支払いが発生します。査定出張費は、電車やタクシー代などの実費を請求される場合と、一定の金額が手数料に含まれている場合があります。
高額の査定出張費用(交通費)が手数料に含まれるケースには要注意です。査定出張費用の支払いが不要な会社を探す、もしくはオンラインでファクタリングサービスを行っている会社を探すと査定出張費用がかかりません。とりわけ後者は対面で利用するサービスよりも手数料が低めに設定されているため、費用を抑えたい場合の利用に適しています。

複数のファクタリング会社を比較する

ファクタリングの手数料は、各社が独自の基準で審査を行って決めるため、サービスを提供する会社によってそれぞれ異なります。ウェブサイトに料金目安が掲載されている会社はあるものの、審査結果や売上金額、支払期日などさまざまな要因によって変わるので、実際の手数料まではわかりません。
ウェブサイトに掲載されている手数料以外に、審査手数料、事務手数料などを請求される場合があり、自分で計算した金額と実際の請求額が合わないといったケースもあります。そのため、ファクタリング会社1社だけから見積もりを取って決めるのではなく、複数の会社から見積もりを取り、手数料を比較検討して会社を決める方が手数料の軽減につながります。

ファクタリング会社とは? メリットや業種別の活用事例を解説

他サービスとAPI連携を行う

振込専用口座と他社の各種クラウド会計サービスをAPI連携する方法も、手数料の低下につながります。取引先とその取引内容が振込専用口座や口座に関係するサービスに登録されていて、安定した取引が長期間続いていたとわかれば、企業の信用力が高くなるからです。
一例として、ファクタリングサービス「フリーナンス for弥生ユーザー」の振込専用口座への入金履歴は、審査で高く評価されやすい書類です。

キャンペーンを活用する

ファクタリング会社によっては、期間限定の手数料キャンペーンなどを行っている場合もあります。手数料を安くしたいなら、割引キャンペーンを活用して、支払う手数料の金額を抑えるやり方も可能です。ファクタリング会社ごとにキャンペーンを実施する時期は異なるため、ファクタリングの検討時点で、キャンペーンを行っている会社がないか探して希望に合う会社を選択しましょう。
キャンペーン期間中に申込みをすると、通常価格よりもお得な手数料でサービスの利用が可能です。ただし、キャンペーンで通常より低い手数料でサービスを提供している会社でも、実際にはほかのファクタリング会社と比べてまだ手数料が高い場合があります。そこで普段の手数料との比較も行い、比較検討することが大切です。
現在、弥生のファクタリングサービス「フリーナンス for弥生ユーザー」では、初回利用手数料を50%キャッシュバックするキャンペーンを実施中です。また、Misocaとの連携でAmazonギフト券1,000円分をプレゼントしています。詳しくは以下のページをご覧ください。

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同じファクタリング会社と取引をする

ファクタリングサービスの利用履歴がある会社を再度利用する場合にも、手数料が安くなる可能性があります。これまでに利用した実績のあるファクタリング会社においては、売買した「売掛債権」の回収を問題なく行ってこられたことで、信用度が向上しています。信用度が上がり審査の際に高く評価されれば、手数料が幾分安くなることも期待できるでしょう。
ファクタリング会社からの信用度を上げるには、ファクタリングサービスを毎回違う会社に依頼するのではなく、同じ会社に続けて依頼するのがおすすめです。支払い期日を守って適切にサービスを利用していると、会社からの評価が上がります。

ファクタリングなら「フリーナンス for弥生ユーザー」

「フリーナンス for弥生ユーザー」は、会計ソフト「弥生会計」で有名な弥生株式会社が運営しているオンラインファクタリングサービスです。個人事業主・法人問わず利用できるサービスで、安心してファクタリングの利用ができます。
利用時には、クライアントへ提出済みの請求書をアップロードし、必要事項を入力して申込みを行います。審査が完了するまでにかかる時間は最短で30分です。審査後には登録アドレスへ審査結果のメールが届き、登録した口座に「売掛債権」の買取代金が振り込まれるという、申込み後すぐに利用できるサービスです。
手数料は3%~10%ですが、現在、初回利用者向けのサービス手数料50%キャッシュバックキャンペーンや、Misocaとの連携でAmazonギフトカードがもらえるキャンペーンを実施中です。ぜひこの機会に活用して、資金繰りをよりスムーズにしましょう。

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【Q&A】ファクタリングの手数料に関するよくある質問

ファクタリングの手数料に関する主な質問には、消費税や手数料の上限に関するものがあります。ここでは重要な質問を2つピックアップしました。

ファクタリング手数料には消費税がかかる?

ファクタリングで「売掛債権」を売買する取引は、有価証券の譲渡と同様に非課税取引と定められています。ファクタリング取引の手数料も課税対象外となるため、消費税はかかりません。ファクタリング会社から見積もりを取った際、見積書や契約書に本来不要なはずの消費税が記載されている場合には、違法業者のおそれがあるため注意が必要です。ただし、事務手数料、登記費用などには消費税がかかります

ファクタリング手数料に上限はある?

融資の場合には、貸金業法や利息制限法などで利息の上限が定められています。他方、ファクタリングは融資ではなく売買のため、利息制限法などの法律の対象外です。ファクタリング手数料には上限がないものの、2社間ファクタリングが約0.5~20%、3社間ファクタリングが約1~9%と、ファクタリングの種類ごとにそれぞれ手数料相場が決まっています。相場を超える手数料率が見積書に記載されている会社の場合、かなり割高な手数料額といえるため、相場と比較して会社を選ぶことが大切です。

ファクタリングは適正な手数料の信頼できる会社を選ぶことが大切

ファクタリングには、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングがあり、種類によってかかる手数料も異なります。手数料の内訳は、債権譲渡登記費用、事務手数料、交通費などで、契約時には不要な費用がないかを確認することが大切です。また、信用度を高めるために書類を提示する、オンラインサービスを活用するなどの方法で手数料を抑えられます。
弥生株式会社が運営する「フリーナンス for弥生ユーザー」は、相場に合った手数料で利用でき、申込み即日に「売掛債権」の売買が完了するファクタリングサービスです。取引先にサービスの利用を知られたくない場合にもおすすめです。

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